あおぞら歯科医院／渡辺正博 先生

　今回ご紹介するのは、あおぞら歯科医院（いわき市）の渡辺正博先生です。

　趣味はウィンタースポーツ。ご家族で県内外のスキー場へ出掛け、スノーボードを楽しんでいます。

　診療面では、麻酔科で培われた経験を活かし、地域の歯科医療に貢献しています。
（取材日2020年1月24日）

「父が歯科技工士であり、３人の叔父が歯科医師として開業していました。そのため幼い頃から歯科関係の業種の方と接する機会が多く、父や叔父に対する憧れから歯科医師を目指しました。」

　研修医時代に芽生えた思いから、奥羽大学の歯学部麻酔学講座へ入局したと話します。

「研修先の歯科医院で、障がいのある方や恐怖心から治療を受けられない患者さん等に行う、全身麻酔の手術を見学しました。その際にいわき地区ではこのような手術ができる歯科医院が少なく、遠方の大病院まで通わなければならないという現状を目の当たりにし、自分自身も何とかしてあげたいという思いが強くなりました。」

　その後、麻酔や全身管理についての研鑚を積み、平成29年５月に地元いわき市で開業。渡辺先生の当初の思いが実現に近づいたと話します。

「大学病院の先生のお力添えを頂き、開業して２年目から当院で全身麻酔の手術を行えるようになりました。今後も周辺地域の先生との連携を図り、自分にできることを模索しながら続けていきたいと考えています。」

『患者さんの声を傾聴し、しっかり説明すること』…あおぞら歯科医院様のモットーだと言います。

「例えばインレー（歯の詰め物）治療であれば、銀歯の他にもレジン（プラスチック）等の方法もあります。最初からこちら側が治療法を決めるのではなく、それぞれのメリット・デメリットを説明し、患者さんが納得した上で、治療法を選択してもらうようにしています。」

　加えて、小児の患者さんの治療にも注力しています。

「子供の頃の怖い・痛いという経験は、大人になってもトラウマとして残り、歯科医院から足が遠のいてしまう場合が多くあります。ですので時間がかかっても、お子さんの主張を聴くことを徹底して行っています。また、治療が怖いと言う子には、歯科医院の雰囲気に慣れてもらうことから始め、練習を繰り返し、気持ちを尊重して治療を進めることを心掛けています。段々と治療が出来るようになる子もいるので、成長過程を見れることに非常にやりがいを感じています。」

　これからもこれまでも、患者さんの心に寄り添い、最善な治療を行うあおぞら歯科医院であり続けます。