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診療所訪問 / 医科

遠山胃腸科内科医院/遠山裕樹 先生

 今回ご紹介するのは、遠山胃腸科内科医院(会津若松市)の遠山裕樹先生です。
 趣味はウォーキングとゴルフ。ウォーキングの効果についてお聞きしました。
 診療面では、幕末時代から代々続く医師家系の6代目として、地域医療を担っています。
(取材日:2019年5月15日)

遠山裕樹先生

お気に入りの3コース

 ウォーキングが日課。昨年12月から始めたと言います。

「家族に体型の変化を指摘され、『運動したら?』と勧められたことがきっかけです。それ以降、毎日1、2時間は歩くようにしています。」

 お気に入りのコースは3つあると話します。

「1つ目は『会津鶴ヶ城コース』。車両が通らないので安心です。お花見シーズンにはライトアップされた夜桜を眺めながら歩くことができます。2つ目は『若松駅周辺コース』。黙々と歩きたいときにはもってこいのコースです。3つ目は『街中コース』。街中を足の赴くままに散策します。特に連休中等は、街の賑わいを感じることができます。」

 ウォーキングの効果とは?との質問には…

「対外的な効果としては、高血圧症等の患者さんに運動指導をしやすくなったことです。自分も実践することで、建前として以前より言いやすくなりました(笑)。また自身の効果としては、体力と筋力がつきました。従前は近場でも車で移動していましたが、今では距離感が近くなり歩いていけます。」

始まりは幕末時代

 遠山先生は、幕末時代から代々続く医師家系の6代目。約170年以上にわたり、会津の医療に携わっていると話します。

「先代たちは、北会津村(現北会津町)で医業を営んでいましたが、父の代で現在の場所へ移転。平成12年以降、しばらく2人体制で診療した後、平成20年に私が引き継ぎました。」

 遠山先生にとって『医師』は『家業』だと言います。

「幼少期から『ここの跡継ぎになるように』と祖母に言われていました。妹と2人兄妹であることも相まって、自分がなるしかないと心に決めていました。」

 研修医時代には、第2内科で消化器、肝臓内科、循環器内科、神経内科を中心に研修。特に肝臓に焦点を当て、平成9年には、C型肝炎の研究を行い、学位を取得されたと言います。

「今やC型肝炎のほとんどが治癒する時代となりました。しかし会津地方では、肝臓専門医が私を含め、4名しかいないのが実状です。『会津地区肝炎撲滅』を使命に、学んだ専門知識や経験を生かしながら、肝炎治療の一助を担いたいです。」

内視鏡検査室。苦痛の少ない検査を目指しています

先代たちの思いを承継

 肝炎治療と同様に力を入れているのが、内視鏡検査。より苦痛のない検査を目指していると言います。

「検査に不安な方に対しては声かけをして、気持ちが落ち着いてから始めるようにしています。また、必要であれば鎮静剤を使用します。検査後は『実際にやってみると比較的に楽でした』と言って帰られる患者さんが多いです。」

 遠山胃腸科内科医院様の未来像は?との質問には…

「当院には、父の代から長年通い続けて下さる90代の患者さんもいらっしゃいます。そのため、今後も先代たちが築いてきた体制や思いを引き継ぎ、患者さんを最優先に考えて取り組んでいきたいと考えています。また、息子が医学部に在学中ですので、将来的には当院を承継してもらいたいですね。」

 6代続く医療家系は全国においても稀有な存在。歴史ある経験を活かし、これまでもこれからも地域住民に寄り添った医療を提供する遠山胃腸科内科医院であり続けます。

会津若松市にある遠山内科胃腸科医院

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【プロフィール】遠山裕樹先生

昭和39年生まれ。会津若松市で育つ。
平成元年、聖マリアンナ医科大学卒業後、同大学第二内科へ入局。
平成9年、医学博士取得。総合内科専門医、肝臓、消化器病消化器内視鏡専門医取得。
平成10年、竹田綜合病院消化器科勤務。
平成12年、遠山胃腸科内科医院勤務。
平成20年、院長承継。

趣味:ウォーキング、ゴルフ

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(事務局/長島)