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診療所訪問 / 歯科

金子歯科/金子郁哉 先生

 今回ご紹介するのは、二本松市にある金子歯科の金子郁哉先生です。趣味は読書。時代小説の魅力についてお伺いしました。

 また、金子家は家族全員が歯科医療に従事する、歯科医療一家(奥様(歯科衛生士)、ご長男(歯科医師)、ご長女(歯科衛生士))。日常診療の心構えや近い将来についてお話し頂きました。

(取材日:2019年2月15日)

金子郁哉先生

時代小説と紀行文

 読書が趣味。きっかけはお父様の影響だと話します。

「父が読書家で、自宅には明治・大正時代の小説家の全集をはじめ、三島由紀夫や川端康成等、数多くの作品があり、読書環境であったことが契機です。」

 中学生になると、それらを本格的に読み始めるとともに、ジャンルの幅が広がっていったのだとか。

「武者小路実篤の小説や智恵子妙等、興味がある作品は自分で購入していました。特に好きなジャンルは時代小説で、池波正太郎の『剣客商売』や『仕掛人・藤枝梅安』、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』や『国盗り物語』が印象に残っています。」

 さらに、成人になってからは、「オーパ!」シリーズに夢中だったと言います。

「父や兄、友人と相馬や宮城、新潟等で海釣りをやっていた時期があり、本シリーズは作家・開高健さんが世界各国を巡りながら、釣りをした体験が綴られていますので、自分も釣りに行ったような気分になり、胸が躍りました。」

 そんな読書の魅力とは?との質問には…

「感情移入できることと、人として尊敬できる人物に出会えることです。例えば、坂本龍馬のように、当時は今に比べて平均寿命は短いながらも、20代で時代を動かすような生き方は男だったら憧れます。」

おらほの会議 代表

『ちょうちん祭り』と同様、二本松市郭内地区で認知された風物詩である『郭内おらほの夏祭り』。

 主催は『郭内おらほの会議(青年会を卒業した56歳以上の人員で構成する地域のコミュニティ)』で、金子先生は同会議の代表を務めています。

「開業時に地元の金融機関の方から勧められ青年会に入り、現在に至ります。毎年1月にお城山の駐車場を借りて『どんと焼き』を実施したり、8月に夏祭りを行っています。このような活動は20年近く続いており、地域住民が繋がりを深める場として大事な取り組みだと実感しています。私自身も医療機関と患者さんの関係とは違う観点で、地域の方と関わりを持てる機会はとても貴重だと捉えています。」

毎年開催される『どんと焼き』の神事の様子

客観的・総合的に判断する

『平常心を保つ』…これは金子先生が、診療時や普段の生活において心掛けている言葉だと言います。

「思い通りに事が運ばないからといって、気持ちを露わにしてしまうと良い結果は出ないと考えています。どんな時でも客観的な視点で物事をみて、冷静に判断したいです。」

 近い将来の金子歯科様は?との質問には…
「現代はストレス社会だと言われているように、若い方が歯ぎしりで悩んでいたり、向精神薬を飲まれている方が次第に増えていると実感しています。そのため患者さんの主訴をはじめ、他科での診療状況等を総合的に把握し治療をしていきたいです。
 また、息子が昨年奥羽大学を卒業し、この4月から口腔外科の医局員になりました。親としては医院を継いで欲しい思いもありますが、本人の意思を尊重して話し合いながら決めていきたいと考えています。」

 これまでもこれからも、地域や患者さんとの繋がりを大切にし、歯科医療を提供する金子歯科であり続けます。

二本松郭内にある金子歯科。昨年5月に新築しました

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【プロフィール】金子郁哉先生
昭和33年、青森県風間浦村生まれ。
昭和58年3月、東北歯科大学卒業後、福島市の歯科医院に勤務。
昭和60年、鈴木歯科(郡山市)に勤務。
1989年3月、金子歯科を開業。
趣味:読書、釣り


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(事務局/長島)