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情報掲示板【歯科】 / コラム

事務局 小川の勝手にコラム~歯科医院に思うこと~(第10回/全12回)

【第10回】労働分配率はどのくらい?

1.人件費の適正水準がわかる「労働分配率」

 ご存知の通り、医療機関で突出してかかる経費が人件費です。人件費はスタッフへの投資であり、医院成長のためには増やすべきコストと言えます。

 しかし、増やし過ぎれば、逆に経営を圧迫し、成長の阻害要因になりかねず、どの水準が適正なのか頭を悩ませている院長先生も多いことでしょう。

 そこで今回は、経営状況を判断する上で押さえておきたい指標「労働分配率」をご紹介します。

 労働分配率とは、「粗利(前回説明)」から「人件費」に対する分配率のことで「人件費÷粗利×100」で計算できます。例えば、粗利1000万円に対して人件費が500万円であれば、計算式は「(500÷1000万円)×100」で、労働分配率は50%になります。

 この比率が低いほど生産性が高い構造、つまり少ない人件費で多くの粗利を生み出していると言えます。