補助金申請期限(3年後)を「全くしらない」39.1%【情報掲示板】情報掲示板

補助金申請期限(3年後)を「全くしらない」39.1%

保険医協会「オンライン資格確認に関するアンケート」実施

2020-10-26

[活 動]

補助金申請期限(3年後)を「全くしらない」39.1%

 保険医協会は、「オンライン資格確認に関するアンケート」結果を9月18日に公表した。

 それによれば、「オンライン資格確認への対応は、医療機関の義務ではなく任意であること」を「知っている」が39・1%、「詳しくは知らない」が45%、「全く知らない」15・5%(図1)、「マイナンバーカードのカードリーダーの無償提供やオンライン環境整備費の補助金の申請期限が2023年(3年先)までであること」を「知っている」が13・2%、「詳しくは知らない」が47・7%、「全く知らない」39・1%(図2)となり、全容が広く周知されていない状況が明らかになった。

オンライン資格確認開始「知っている」が4割

 来年3月から被保険者証が「オンライン」で資格確認できることを「知っている」は44・5%(医科43・6%、歯科47・4%)、「詳しくは知らない」は40・9%(医科39・9%、歯科43・9%)、「全く知らない」は13・6%(医科15・3%、歯科8・8%)となり、医科医療機関よりも歯科医療機関への浸透率が高いことが伺える結果となった。

「従来通り保険証が使える」の認識は3割

 また、「オンライン資格確認」はマイナンバーカードのみならず、従来の保険証でも行えることを「知っている」は33・2%(医科34・4%、歯科29・8%)、「詳しくは知らない」は48・2%(医科47・9%、歯科49・1%)、「全く知らない」は18・6%(医科17・8%、歯科21・1%)となった。

維持費は自院負担であること「知らない」が4割

 カードリーダーの無償提供やオンライン環境の整備費用に補助金が出されるが、導入以降の機器の交換、維持費用は医療機関が負担することを「知っている」は17・3%(医科16・0%、歯科24・6%)、「詳しくは知らない」は41・8%(医科39・3%、歯科45・6%)、「全く知らない」は40・5%(医科44・2%、歯科29・8%)となった。

「当面は様子見」が5割

 マイナンバーカードのカードリーダーの申請について、「申請する」は20・0%(医科16・0%、歯科31・6%)、「申請しない」11・4%(医科9・8%、歯科15・8%)、「当面は様子を見る」50・0%(医科52・1%、歯科43・9%)となった。

 申請するかどうかの予定について理由を聞いたところ、「申請する」では「無料で提供されるから」43・2%、「メリットの方が多いから」38・6%、「国のやっていることだから」11・4%となり、「その他」自由記載では、「いずれやるのであれば早いうちに」(医科50代)、「時代の流れだから」(歯科60代)との回答だった。

 「申請しない」では「デメリットの方が多いから」44・0%、「わからないことが多いから」32・0%となり、「その他」自由記載では、「補助金の額内での整備が不可能とわかったため」(医科70代)、「オンラインの回線設置をしていない」(歯科70代)との回答だった。

 「当面は様子を見る」では「わからないことが多いから」78・2%となり、「その他」自由記載では、「維持費用が気になります」(医科40代)、「マイナンバーカードの普及率と使用率が不透明」(医科50代)、「高齢の患者が多く対応がむずかしいと思われる」(医科60代)、「少し性急すぎて、中味を熟知できていない」(歯科60代)との回答だった。

 アンケートは、2020年8月26日から9月8日にかけて会員に向けてFAXにて実施したもので、回答数は220件(医科163件、歯科57件)(FAX到達数926件、回答率23・8%)。

 なお、保険医協会では、福島保険医新聞8月25日号の号外として「オンライン資格確認」の詳細を掲載した記事を会員向けに配布している。アンケート結果を踏まえて、再度ご一読頂きたい。

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