保険医協会では新規個別指導・個別指導に該当した医療機関の相談を実施（ホームページ参照）しており、事前提出物・持参物の準備のポイント等も解説している。その中でわかってきたことは、医療機関の多くが「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」の存在を知らない又は内容を把握していないということだ。

　その理由の一つに、集団的個別指導において完全に周知されていないことがあげられる。集個の資料（保険診療の理解のために）では、ガイドラインの存在と内容のごく一部は紹介されているが、実物は１５６頁に及ぶ。日常運用で問題がなければ、なおさら知らない存在になってしまうわけだ。

　当ガイドラインは今年１月29日に第5.1版に改定され、それに伴い６月実施分からの個別指導において事前提出物の内容が変更されている。電子カルテ等の日常運用においてガイドライン遵守はもちろんであるが、事前提出物の記載に間違いがあると指摘される一因となるので留意しなければならない。またガイドラインを遵守しない運用をすることで、情報漏えい・サイバー攻撃・災害時等の対応が困難になる。まずは、一読をおすすめする。

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（ＪＦ）