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梅雨時日本列島のつぶやき

2021-06-29

[コラム]

梅雨時日本列島のつぶやき

 6月に入り梅雨らしい天気になり庭の紫陽花が色をつけそうな季節になりました。〝歳月人を待たず〟で私が今回と同じタイトルで2002年に風ぐるまに初投稿させていただいてからほぼ20年が経ちました。

 当時は、サッカーW杯が日韓同時開催されて盛り上がり、日韓が世界をリードしていくような雰囲気も醸しだしていましたが、現在は全く逆で対立ばかり目立ち、アジアの平和にとって不幸な事態になっています。このような対立の構図は世界中でみられ紛争の種に事欠きません。多くの日本人は〝利他の心〟で行動しますが他国の人は〝我利の心〟を優先させることが多いようです。一説によれば、〔日本が世界で唯一皇紀2681年も続く国家が継続されているのは、奴隷制度が存在しなかったからで、他の世界中の国は支配階級と被支配階級に明確にわかれているため必然的な争いが起こった。しかし日本は天皇ひとりが長で他は全て臣民の平等社会であって、その臣民の長である天皇は万人の幸福を祈る神事を司る象徴である〕という極めて理想的な国を作ってきたのだそうです。しかしマスコミの報道や日本の戦前の教育、戦後の教育によって、今まで、日本国の実像がいかに歪められてきたかが今回のコロナ騒動で多くの日本人の知るところとなりました。「三つ子の魂百まで」で歪んだ教育を受けると修正困難です。

〝礼・義・廉・恥は国の四維、四維張らざれば国即ち滅亡せん〟
(管子 牧民篇)

 四維は国を四方から引っ張って支える四本の網で、廉は無欲のような意味らしいですが、古来より「我利我利亡者」という言葉があるように「我利の心」では結局破滅の道を歩むことになっているようです。日本も含め世界中が〝今だけ、カネだけ、自分だけ〟になっている時代ですが、五輪を契機に、アフターコロナ時代は〝利他の心〟の日本人の精神が世界の心になるようにしたいものです。

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石川 和広/石川医院(三春町)