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マイナンバーカードの保険証利用

2020-08-08

[コラム]

マイナンバーカードの保険証利用

 オンライン資格確認が来年3月から開始される予定である。これは、マイナンバーカードに被保険者証の機能を持たせることで医療機関の窓口にて、オンラインで患者の資格確認ができる仕組みである。窓口に顔認証付きカードリーダー等を設置することで可能となり、支払基金に申し込むことで、無償でカードリーダーの提供を受けることができる。

 厚労省の資料によれば、導入による医療機関のメリットは「保険証の入力の手間の削減」「資格過誤によるレセプト返戻の作業削減」「薬剤情報・特定健診情報の閲覧」「災害時における薬剤情報・特定健診情報の閲覧」等がある。

 メリットだけ並べると聞こえは良いが、オンライン資格確認開始の第一の目的は、マイナンバーカードの交付枚数の低さ(16.8%(令和2年6月1日時点))の解消である。しかも資格無し等によるレセプト返戻は年間に全請求件数の0.27%(「医療保険制度における社会保障・税番号制度の活用に関する調査研究事業」報告書(2016年3月))に過ぎない。

 最後に、オンライン資格確認の導入は各医療機関の任意であり、これまで通り被保険者証を用いることもできることを付け加えておく。

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(J・F)