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誤解を与える情報発信

2020-03-25

[コラム]

誤解を与える情報発信

 2025年問題を踏まえ、高齢者人口の動向には大きな地域差が存在することなどの課題に対し、医療資源の再編成等、将来の医療提供体制の見直しは必須とされ、国策として「地域医療構想の策定およびその後の取り組み」が進められてきています。

 その中で、昨年9月に地域医療構想調整会議での議論活性化を目的に、公立・公的医療機関等の病院名の公表が厚労省から突然行われました。非常にインパクトのある情報であったこともあり、実名を挙げられた病院、さらには地域に対して、多大な風評や混乱を招き、問題となりました。

 厚労省においては、公表の方法等、問題点も認識し、混乱を招いたことについての謝罪もなされたところですが、その中で、病床の機能転換(急性期→回復期など)という狭義の「再編統合」という用語が、マスコミ報道では、「病院の統廃合」の意味あい強く報道されたことが、過度の混乱等を招いたとの可能性が指摘されています。

 ある場面では専門的意味を持ちながら、一般的にも使用される用語の場合、専門家と一般人では、使い方や意味の解釈が大きく乖離してしまう現象は稀なことではありません。情報の発信時はその点を十分認識して誤解を与えないよう心掛けたいものです。




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(開立直)