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"未来から選ばれる医院"になるための第一歩 【第21回】

立入検査の基礎知識

2019-12-25

[コラム]

(1)前日まで

「立入検査」に該当すると、管轄の保健福祉事務所(保健所)から実施通知が送付されます。
 実施通知には、「実施日時」「準備する書類等」が記載されており、医療機関は指定された「書類」を当日までに準備しておく必要があります。
 また、「実施日時」は、複数の日時の中から選べる場合や予め指定されてくる場合があります。管轄の保健所によって異なります。

(2)当日確認される内容

 当日は、保健所の担当者(1、2名)が医療機関を訪問して実施されます。所要時間は40分~1時間程度です。確認内容は「書類等に不備がないか」「医療機関の安全性が保たれているか」です。
「書類」は、①医療安全管理指針、②医療事故・インシデント報告書、③院内感染対策指針・マニュアル、④医薬品業務手順書、⑤医療機器保守点検計画表、⑥検体検査(院内)標準作業書・作業日誌、⑦職員の健康診断の結果、⑧放射線管理区域(レントゲン室等)の漏えい測定報告書など多岐に渡り確認されます。
 保険医協会では、立入検査前の事前確認サービスを実施しており、その中で「全職員の健診結果がない」や「漏洩測定を実施していない」、「書類の保管場所が不明」といった状態が散見されますので、日常的な管理に留意しましょう。
 また「医療機関の安全性」は、医療廃棄物の保管場所・方法、医療材料・薬剤の保管場所・方法、レントゲン室内の状況(関係ないもの(書籍等)が置いていないか)等が確認されます。さらに「冷蔵庫の温度管理(温度計の設置)の徹底」や「医薬品の開封日記載」等、当日口答で指摘される場合もあります。

(3)罰則はない

 結果通知は、約一月以内に送付されてきます。通知には「指摘事項」が記載されており、管轄の保健所によっては「改善事項状況報告書」の提出を求められることもあります。報告書の提出が不要な場合は、結果通知を受け取った時点で、立入検査が終了になります。
 なお、保健所の立入検査は、指摘事項が複数あっても罰則はありません。ただし、万が一のトラブル(訴訟等)が生じたときは、各種法令を遵守し、医療機関としての適切な水準を満たしていたかが争点になります。そのため、立入検査の確認事項は、日常的に網羅しておくことをお奨めします。
 詳しくは、当会の「立入検査の基礎知識」を受講してみてください。また、保団連が発行している書籍『医療安全管理の基礎知識2019年度版』では、医療安全管理体制に関わる文書の例示や、院内巡視チェック表を掲載していますので、ご活用下さい。


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(事務局/小川)