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"未来から選ばれる医院"になるための第一歩 【第16回】

在宅医療点数の基礎知識(医科版)

2019-07-25

[コラム]

(1)提供できる医療機関

 保険診療上、在宅医療を提供できる診療所の種類は以下の4つに分けられます。

 ①強化型在宅療養支援診療所(単独型)
 ②強化型在宅療養支援診療所(連携型)
 ③在宅療養支援診療所
 ④通常の診療所


 ①~③は、施設基準において24時間対応や看取りの実績等が求められており、東北厚生局に届出が必要ですが、④はそのような施設基準や届出の必要はなく、いつでも在宅医療を始めることができます。また、「④<③①又は②」の順で、点数が高く設定されている場合があります。

(2)「在宅」の範囲

 在宅医療を提供できる患者は「在宅で療養を行っている患者」です。
 ここでいう「在宅」には、自宅はもちろん、サ高住、有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、グループホーム等が含まれます。
 一方、医療機関、介護療養型医療施設、介護医療院、介護老人保健施設は「在宅」には該当しません。

(3)在宅医療点数の全体像

 在宅医療点数を大まかに分類すると以下の5パターンに分けることができます。点数によっては施設基準があり届出が必要、対象疾患が明記されている等がありますので、必ず確認します。また、在宅医療点数は他の点数に比べて「加算」がとても多いので、算定漏れのないように留意しましょう。

①医師が患家に赴き診療を行った場合に算定できる点数 
 ・往診料
 ・在宅
患者訪問診療料

②医師が、在宅における総合的・計画的な医学管理を行った場合に算定できる点数
 ・在宅時医学総合管理料・施設入居時等医学総合管理料
 ・在宅がん医療総合診療料


③医師の指示の下、自院の看護師が患家に赴いて注射等を行った算定できる点数
 ・在宅患者訪問看護・指導料、
 ・在宅患者訪問点滴注射管理指導料

④訪問看護ステーションに指示を出し、訪問看護ステーションの看護師等が患家に赴いて
 注射等を行った場合に算定できる点数

 ・訪問看護指示料
 ・在宅患者訪問点滴注射管理指導料

⑤在宅で、患者又は家族等が処置等を行えるように、医師が指導・管理を行った場合に算定できる点
 ・在宅自己注射指導管理料
 ・在宅酸素療法指導管理料
 ・在宅中心静脈栄養法指導管理料
 ・在宅寝たきり患者処置指導管理料 等

(4)算定要件の理解と診療録記載が肝

 在宅医療点数の肝は「全職種を通した算定要件の理解」と「診療録記載」です。

 まず前者については、在宅医療は他機関も含めた他職種が登場するので「誰がどのような行為を行った場合に、どの点数を算定できるのか」を全職種が理解していないと、算定できない事態が生じる場合があります。

 後者については、診療録は診療の根拠であり、外来診療同様、SOAP形式での記載は必須ですが、在宅医療点数には点数毎に記載しなければいけない事項があります。この記載がないと、個別指導において自主返還を求められます。


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(事務局/福田)